映画に感謝を捧ぐ! 「荒野のガンマン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はサム・ペキンパー監督の「荒野のガンマン」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 アーロン・シドニー・フライシュマンの小説を

 彼自身の脚色によって映画化した本作は

 西部劇の「裏側」をえぐった冒険作であります。

 西部劇ならではの「痛快さ」に背を向けて

 銃による暴力の恐怖・自然の中を旅することの厳しさ

 欲望・復讐心がもたらす孤独感を重んじた演出・ストーリーは

 私に他の西部劇が避けてきた「闇」を見せてくれました。

 (主人公のガンマンを「強者」として描かず

 肉体・精神の弱さを抱えながら生きる存在として描くことによって

 他のガンマンにはない親近感を生み出した点も素晴らしいです。)

 まさに「勧善懲悪西部劇」の偽善性に

 闘いを挑んだ作品であると言えるでしょう。

 西部劇らしからぬ反暴力精神と社会悪への怒りに満ちあふれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。