映画に感謝を捧ぐ! 「プロフェシー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はマーク・ペリントン監督の「プロフェシー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジョン・A・キールの著書「モスマンの黙示」を

 もとにして作られた本作は

 凄まじい悪意に覆われた「2000年代流怪奇映画」であります。

  抽象的なメッセージに振り回されることによって

 自分と周りの人間を傷つけてしまう主人公の姿を

 スピード感満載の細切れ映像で描くという本作のスタイルは

 私に「狂気と理性の間で揺れ動く感覚」を体験する機会を

 もたらしました。

 (悲劇を「ハッピー・エンド」風に表現する終幕の残酷さも

 忘れられません。)

 まさに「非情なる怪奇サスペンス映画」と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 他のモンスター・ホラーにはない恐怖と

 探求心に対する皮肉を宿した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。