映画に感謝を捧ぐ! 「大人は判ってくれない」
映画感謝人GHMです。
今回はフランソワ・トリュフォー監督の「大人は判ってくれない」に
感謝を捧げようと思います。
男子校に通う主人公の激しくも哀しい日々を描いた本作は
ユーモアと反骨精神に彩られた「青春映画」であります。
日常に対する「漠然たる不満」と悲しみを宿した主人公の姿を
愛情と共感を持って描くことによって生まれる「小さき冒険活劇」は
私に奇妙な痛快さと哀愁をもたらしました。
(作品全体を覆う「映画への恩義」と
爽快さと不安の入り交じった終幕も印象的であります。)
まさに「心優しき無法者」と呼ぶにふさわしい主人公の
哀歌であると言えるでしょう。
「不良少年」のレッテルを貼られた主人公の怒りと孤独感が
静かなる感動を呼び起こす本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。