映画に感謝を捧ぐ! 「過去のない男」

  映画感謝人GHMです。

 今回はアキ・カウリスマキ監督の「過去のない男」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 暴漢に襲われ、記憶を失った男と

 彼を取り巻く人々の日常を描いた本作は

 生活感あふれる「記憶喪失映画」であります。

 記憶喪失映画にありがちなサスペンス・盛り上げ演出を廃し

 静かなる日常と愛を描くことに重きを置いた物語は

 私に人情劇の醍醐味とフィンランド文化の一端に触れる機会を

 与えてくれました。

 (庶民的な雰囲気を持った俳優陣が

 作品の現実感を高めている点も素晴らしいです。)

 まさに「純度の高い感動作」と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 映画全体を覆う「助け合い精神」に

 心打たれる本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。