映画に感謝を捧ぐ! 「天国の門」

 映画感謝人GHMです。

 今回はマイケル・チミノ監督の「天国の門」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1800年代後半のアメリカにおいて発生した「ジョンソン郡戦争」を

 もとにして作られた本作は

 作り手の「思い」が込められた作品であります。

 1800年代のアメリカを覆う「混沌」がもたらした悲劇を

 「映像芸術」として甦らせようという

 M・チミノ監督と仲間たちの執念が生み出した「美しくもおぞましい物語」は

 私に「狂気」の域にまで達した芸術思考と

 歴史の犠牲となった人々が放つ怨念が一体となる姿を

 

 示してくれました。

 (人物描写・ストーリーを極限まで薄めることによって

 歴史の雄大さと人間の小ささを示すという

 大胆きわまる試みに挑んだ点にも衝撃を受けました。)

 まさに「呪われた歴史映画」の称号にふさわしい作品であると

 言えるでしょう。

 数多くの犠牲と尋常ならざる「こだわり」によって

 生を受けた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。