映画に感謝を捧ぐ! 「デスレース2000」

 映画感謝人GHMです。

 今回はポール・バーテル監督の「デスレース2000」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 未来世界の殺人レースの挑む

 

 男たちの姿を描いた本作は

 軽量映画ならではの魅力を持つ作品であります。

 未来的小道具へのこだわりよりも

 レース映画にふさわしい風景にこだわった作品世界

 「社会派映画」の衣をまといながら

 暴力とお色気の連打を見せるストーリー

 漫画的センスに彩られたレースカー

 表面的な派手さとわかりやすさを追求した演出。

 心地良い暴走ぶりを見せる登場人物たちが

 我が道を行きながらも一体となっていく姿は

 私に「愛すべき馬鹿馬鹿しさ」と「原始的痛快さ」に満ちた時間を

 与えてくれました。

 (楽しげに暴走するS・スタローンの勇姿と

 皮肉と衝撃のラスト・シーンも印象的であります。)

 まさに「論理を力でねじ伏せる」快感に満ちあふれた

 危険な痛快作であると言えるでしょう。

 R・コーマンならではの娯楽精神と

 「人間の本能」に対する痛烈なる皮肉が心地良い本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。