映画に感謝を捧ぐ！ 「ストーカー（２００２年版）」

　映画感謝人ＧＨＭです。

　今回はマーク・ロマネク監督の「ストーカー（２００２年版）」に

　感謝を捧げようと思います。

　「家族」に憧れる写真屋の危険な愛を描いた本作は

　恐ろしくも平和的な心理サスペンス映画であります。

　「異常心理に囚われた男の凶行によって、不誠実な行為が批判され

　家族の絆が甦る」という皮肉な物語を

　静かな表現で描くことによって生まれる童話的ムードは

　私に「善と悪・狂気と正気は紙一重の位置にある」ことを

　再認識する機会を与えてくれました。

　（主演男優Ｒ・ウィリアムズの秘めたる持ち味を引き出した

　熱演ぶりも素晴らしいです。）

　まさに「異常心理劇風味の教訓劇」であると言えるでしょう。

　Ｒ・ウィリアムズの持つ「善人専門俳優」というイメージを

　逆手に取ったキャスティングと

　殺人シーンに頼ることなく「狂気」を描くストーリーが印象的な本作と

　生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を！！！。