映画に感謝を捧ぐ! 「地下鉄のザジ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はルイ・マル監督の「地下鉄のザジ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 レーモン・クノーの同名小説をもとにして作られた本作は

 問答無用の勢いと映像テクニックを兼ね備えた作品であります。

 多彩な目線・スピードを使い分けた映像表現と

 凄まじい勢いで手足と口を動かしまくる登場人物たちが一体となって

 理不尽にして痛快な世界を描く姿は

 私に「不条理劇」ならではのエネルギーと

 パリ旅行の楽しみを味わう時間を与えてくれました。

 (生活感あふれる風景・小道具の数々が

 作品世界にある種の現実感を与えている点も見逃せません。)

 まさに「動きと言葉の妙技」を堪能できる作品であると

 言えるでしょう。

 サイレント喜劇の持ち味を継承しつつ

 言葉の笑いをふんだんに取り入れた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。