映画に感謝を捧ぐ! 「疑惑の影」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はアルフレッド・ヒッチコック監督の「疑惑の影」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 パトリック・ハミルトンの戯曲をもとにして作られた本作は

 「日常内冒険」をテクニカルに描いた作品であります。

 好奇心と直感力を兼ね備えたヒロインと

 紳士的ムードの中に狂気を宿す主人公が

 日常生活の空気を保ちながら「対決」する姿は

 私に「静かなる熱戦」の醍醐味と

 「精神的動機」による犯罪の恐怖を示してくれました。

 (「典型的ハッピー・エンド」に対する皮肉を宿した

 幕切れとなっている点も印象的です。)

 まさに「生活感あふれる(巻き込まれサスペンス)」であると

 言えるでしょう。

 愛と好奇心によってもたらされた悲劇と

 「平凡な日々」を守るための戦いが一体となった本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。