映画に感謝を捧ぐ! 「ウェインズ・ワールド」

 映画感謝人GHMです。

 今回はペネロープ・スフィーリス監督の「ウェインズ・ワールド」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 アメリカのTVバラエティ「サタデー・ナイト・ライブ」の1コーナーを

 もとにして作られた本作は

 「TV的感覚」が良い方向に働いた痛快喜劇であります。

 勢い任せに繰り出される小ネタの数々

 「マニア向け」に徹した音楽センス

 (個人的には「スパイ大作戦」のテーマ曲が

 笑いを誘うように使われている点が印象的です。)

 ミュージカル映画のごとく歌い踊る登場人物

 論理性を無視した「やりたい放題」ぶりが

 冴え渡るストーリー・演出が

 一体となって私の思考に襲いかかる姿は

 私に「不条理の快感」と「悪ノリ」を貫くことの素晴らしさを

 示してくれました。

 (サスペンス映画の「どんでん返し」をからかうかのような終幕も

 印象的であります。)

 

 まさに「TV番組の映画化」ならではの手法が

 プラスに働いた作品であると言えるでしょう。

 奇妙な臨場感と信念を持った「バカ騒ぎ」を

 堪能させてくれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。