映画に感謝を捧ぐ! 「ナッシング・トゥ・ルーズ」
映画感謝人GHMです。
今回はスティーヴ・オーデカーク監督の「ナッシング・トゥ・ルーズ」に
感謝を捧げようと思います。
妻の浮気現場を目撃した男と強盗との珍道中を描いた本作は
サスペンス要素を秘めたドタバタ喜劇であります。
シリアスな状況に持って行くかのように見せかけて
コミカルな状況に進むという「意外性の笑い」の連打によって
あらゆる状況を「笑って許したくなる状態」にしてしまう姿は
私にサスペンス映画的な「意外性」と
ドタバタ喜劇ならではの「馬鹿馬鹿しさの妙技」を
同時体験する機会を与えてくれました。
(「力押しのハッピー・エンド」のふりをしながら
細部に対する配慮が成されている終幕も素晴らしいです。)
まさに「米流ハッピー・エンド信仰」と「アクション・サスペンス満載のお笑い」を
堪能できる作品であると言えるでしょう。
サスペンス・タッチを逆手に取ったギャグの数々と
問答無用でハッピー・エンドに向かう力強さが心地良い本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。