映画に感謝を捧ぐ! 「乙女座殺人事件」

 映画感謝人GHMです。

 今回はパット・オコナー監督の「乙女座殺人事件」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 連続殺人事件を解決するため臨時警官となった消防士と

 

 彼を取り巻く人々の姿を描いた本作は

 のどかさと意外性を兼ね備えた作品であります。

 サスペンス映画らしからぬ緩やかさ

 怪しげな雰囲気を持った人間関係

 思わせぶりな情報の数々を駆使して

 単純な犯罪を複雑怪奇な事件へと変貌させる姿は

 私に「情報の裏を読む快感」に満ちあふれた時間を与えてくれました。

 まさに「ミステリー映画」に対する皮肉のこもった

 

 作品であると言えるでしょう。

 

 犯罪捜査よりもロマンス・人間関係に重きを置いたサスペンスを作るという

 大胆極まる賭けに挑んだ本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。