映画に感謝を捧ぐ! 「ブラックブック」

 映画感謝人GHMです。

 今回はポール・バーホーベン監督の「ブラックブック」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 第2次大戦期のオランダにおける実話を

 もとにして作られた本作は

 第2次大戦史の「方程式」に反旗を翻した作品であります。

 「ナチス=悪・レジスタンス=善」という考え方に反逆し

 ナチスレジスタンス共に「悪」を抱えた存在として

 描くという大胆不敵な発想と

 P・バーホーベン監督十八番の「残酷+エロティシズム」が一体となって生まれた

 「第2次大戦期のオランダ」は

 私に「いかなる大義名分があろうと

 戦争は残酷である」ということを示してくれました。

 まさに「戦いによる(純なる魂)の破壊」を写し出した

 作品であるといえるでしょう。

 「(純粋なる善)なき世界」を描き続けてきた

 P・バーホーベン監督ならではの視線が光る本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。