映画に感謝を捧ぐ! 「エド・ウッド」

 映画感謝人GHMです。

 今回はティム・バートン監督の「エド・ウッド」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 実在の映画監督「エドワード・D・ウッド」の半生を

 もとにして作られた本作は

 映画と人間に対する愛情に心うたれる作品であります。

 軽蔑の目で見られがちな「怪奇映画・低予算映画」に対する愛情に

 満ちあふれたストーリー

 「映画史の影に生きる人々」の情熱と哀愁を

 程よいユーモアを交えながら表現した俳優・女優陣

 高い技術とこだわりによって「軽量映画ならではの安っぽさ」を

 見事に再現した映像が一体となって

 50年代の名作・名優の陰にかき消された人々の思いに

 光を当てていく姿は

 私に映画史の奥深さに触れる機会と

 方程式的感動とは異なる「真の感動」を与えてくれました。

 まさに「歴史は勝者のみで作られるのではない」ことを

 世に知らしめた作品であると言えるでしょう。

 「史上最低監督」エド・ウッドの秘めたる才能

 (ポジティブ精神・仲間への愛・先見の明)と

 彼の映画史における貢献

 (特に「グレンとグレンダ」・「プラン9」が後世の映画への

 道しるべとなっていることは明らかであります。)を

 安易な悲劇性・説教に流されることなく表現した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。