映画に感謝を捧ぐ! 「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はルイス・ブニュエル監督の「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 上流階級の男女6人に降りかかる

 奇妙なトラブルを描いた本作は

 権威と笑いの関係を見事に写し出した作品であります。

 特権階級ならではの上品さと

 虚実入り乱れたストーリーが

 互いの持ち味を生かしながら物語を進行させていく姿は

 私に「権威・威厳の中にこそ笑いの種子が宿っている」ことと

 物語における「トラブル発生のタイミング」の重要性を

 再認識する機会を与えてくれました。

 まさに「不条理にして格調高い喜劇」であると言えるでしょう。

 ドタバタ喜劇精神と人生哲学が

 一体となった本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。