映画に感謝を捧ぐ! 「バトルランナー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はポール・マイケル・グレイザー監督の「バトルランナー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 リチャード・バックマンスティーブン・キング)の同名小説を

 もとにして作られた本作は

 皮肉な笑いに満ちた近未来SF映画であります。

 大衆本能を利用して国民を操る政治システム

 「80年代バラエティ風味」で進行していく殺人ショー

 漫画的センスに満ちあふれた衣装&小道具

 残酷さと愚かさを合わせ持つ悪役陣

 壮大な設定を持ちながら

 あえて「小さな場所での闘い」に重きを置いたストーリー

 一体となることによって生まれた「社会派風活劇」は

 私にアクションとブラック・ユーモアが一体となった世界を

 見せてくれました。

 (ハッピー・エンドの衣をまといながら

 大衆特有の「お調子者ぶり」への皮肉を放つ終幕も

 印象的です。)

 まさに「情報化社会の危うさ」と「娯楽アクションの醍醐味」が

 融合した作品であると言えるでしょう。

 SF・アクション・社会派要素を闇鍋風に詰め込んだ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。