映画に感謝を捧ぐ! 「グレンとグレンダ」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はエドワード・D・ウッド監督の「グレンとグレンダ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 女装衝動に翻弄される男の人生を描いた本作は

 凄まじい先見性と文学性を秘めた作品であります。

 細部へのこだわりに背を向けた「大局的演出法」と

 複雑怪奇にして重厚なる台詞の数々を駆使して

 現代にも通じる社会問題を世に訴えようとする

 出演者・スタッフ陣の「奇妙にして美しい情熱」は

 私に「時代・環境に呪われた人間の悲哀」を

 

 示してくれました。

 まさに「名作たり得る素材」と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 「制御不能なほどの着想・感覚」を有したが上に

 不遇の監督となってしまったE・D・ウッド氏を象徴する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。