映画に感謝を捧ぐ! 「ツォツィ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はギャヴィン・フッド監督の「ツォツィ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 アソル・フガードの同名小説をもとにして作られた本作は

 荒廃と愛に彩られた作品であります。

 暴力と悪意に満ちた世界に魂を奪われた主人公が

 予期せぬ出会いによって癒されていく姿を

 現実感あふれる映像・多彩な音楽を駆使して描こうという試みは

 私に「環境が人間に与える影響」の奥深さに触れる機会を

 与えてくれました。

 (安易なハッピー・エンドに背を向けて、「罪」と向き合う結末を選んだ点も

 素晴らしいです。)

 まさに「バイオレンス童話」と呼ぶにふさわしい作品であると

 言えるでしょう。

 南アフリカの光と闇をエンターテインメント精神を忘れることなく

 表現した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。