映画に感謝を捧ぐ! 「スターシップ・トゥルーパーズ」
映画感謝人GHMです。
今回はポール・バーホーベン監督の「スターシップ・トゥルーパーズ」に
感謝を捧げようと思います。
ロバート・A・ハインラインの小説「宇宙の戦士」を
もとにして作られた本作は
SF映画の常道に反旗を翻す過激作であります。
「地球のために闘う存在」であるにもかかわらず
好感の持てない人物として描かれた主人公たち。
残酷描写を極めんとするかのような映像表現
狂気と風刺精神に彩られた報道番組?の数々が
他のSF映画にはない「猛毒」を放つ姿は
私に「大義名分の連呼」・「結果至上主義」の持つ危うさと
物事を多角的に見ることの大切さを示してくれました。
(第2次大戦期のオランダにおいて
戦争による人心の荒廃を目の当たりにしてきた
P・バーホーベン監督ならではの「SF観」を感じました。)
まさに「邪悪なる教訓劇」と呼ぶにふさわしい
SF映画であると言えるでしょう。
ホラー・SF・戦争・背徳の快感が一体となって生まれた本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。