映画に感謝を捧ぐ! 「ミミック」

 映画感謝人GHMです。

 今回はギレルモ・デル・トロ監督の「ミミック」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ドナルド・A・ウォルハイムの小説「擬態」

 もとにして作られた人気シリーズの1作目となる本作は

 壮大なるハッタリ精神が心地良い作品であります。

 日常生活でも見られる「害虫退治」を

 SFホラーの領域にまで高めようとする発想力と

 1990年代の映像テクノロジーが一体となる姿は

 私に「日常の一部をふくらませて、壮絶なる物語を生み出す」

 快感に浸る時間を与えてくれました。

 (単なる「モンスター」ではなく

 「昆虫」であることを生かしたキャラクター造形が成されている点も

 見逃せません。)

 まさに「怪奇SF風味のほら話」であると言えるでしょう。

 SFの定番「文明批判」と映画全体を覆う「害虫退治ムード」が

 奇妙な味わいを生み出した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。