映画に感謝を捧ぐ! 「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジャン=ジャック・ベネックス監督の「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 フィリップ・ジアンの同名小説をもとにして作られた本作は

 対照的な存在がもたらす化学反応を堪能できる

 恋愛映画であります。

 純愛と狂気に彩られたストーリーと

 品格のある音楽・風景が

 互いの持ち味を高めながら物語を進行させていく姿は

 私に「愛」という存在に宿る美と暗黒面を

 目の当たりにする機会を与えてくれました。

 (「映像的ごまかし」に背を向けて

 性描写・暴力描写を生々しく映像化している点や

 安易な癒し・救いに逃避することなく終幕を迎えている点も

 見逃せません。)

 まさに「純文学的狂気」に満ちあふれた作品であると

 言えるでしょう。

 精神力と表現力の限りを尽くして

 美しくも残酷な「愛の世界」を貫いた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。