映画に感謝を捧ぐ! 「ブラック・サンデー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョン・フランケンハイマー監督の「ブラック・サンデー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 トマス・ハリスの同名小説をもとにして作られた本作は

 クールな雰囲気の中に闘志を秘めた「テロ対策映画」であります。

 テロ攻撃に至るまでの「過程」を描くことに

 全勢力を注ぎ込んだストーリー

 現地ロケ・エキストラ・火薬を有効活用した

 現実感あふれるアクション演出

 大仰な「盛り上げ」に走らず

 じわじわと迫力を高めていく音楽

 「闘う機械」としてではなく

 「血の通った人間」として描かれたテロリストたち。

 (「テロリストの人物造形こそが

 テロ対策映画の生命線である。」ことを

 見事に証明しております。)

 最小限度にとどめられた説明描写が一体となる姿は

 私に「テロ対策映画」ならではのスリルと

 「テロを生む温床」について考える時間を与えてくれました。

 まさに「感傷に溺れることなく戦いのスリルと

 無情さを描いた作品」であると言えるでしょう。

 捜査官とテロリストの「激しくも哀しい対決」を

 冷静沈着さを崩すことなく描いた本作と  

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。