映画に感謝を捧ぐ! 「ダーティハリー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はドン・シーゲル監督の「ダーティハリー」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 C・イーストウッド扮するハリー・キャラハン刑事の

 活躍を描いた人気シリーズの1作目となる本作は

 迫力と哀愁に満ちた刑事アクション映画であります。

 「西部開拓時代」の魂を持ちながら

 1970年代のアメリカで生きる事になってしまった主人公が

 孤独の闇に堕ちながら戦い続ける姿を

 現実感あふれるタフな映像によって描くことによって生まれるた

 「痛快さなき勧善懲悪」は

 私に「近代社会」の中で正義を貫くことの難しさと

 正義漢の赴くままに生きる人間に課せられた「呪い」の重さを

 示してくれました。

 (さわやかな外見と凶悪な精神を兼ね備えた悪役が

 作品世界の闇を高めている点も見逃せません。)

 ある意味本作は「時代同一性障害」の悲劇を

 描いた作品であると言えるでしょう。

 D・シーゲル監督&C・イーストウッドの「師弟コンビ」と

 1970年代の空気が「結婚」することによって誕生した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。