映画に感謝を捧ぐ! 「85ミニッツ PVC-1 余命85分」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はスピロス・スタソロプロス監督の

 「85ミニッツ PVC-1 余命85分」に感謝を捧げようと思います。

 

 2000年のコロンビアで発生した首輪爆弾事件を

 もとにして作られた本作は

 壮絶なる現実感に彩られた異色作であります。

 「感動を盛り上げ、物語を滑らかに進める」

 映画的手法に背を向けて

 現実社会の時間感覚・人間心理に沿って進行させていく手法は

 私に時間の重みと

 「筋書きなきドラマ」人生の残酷さを再認識する機会を

 与えてくれました。

 まさに現実社会の闇を世に示そうという

 強固なる意志を感じる作品であると言えるでしょう。

 映画全編を覆う「ぎこちなさ」と「静かさ」が

 冷徹なるリアリズムを生み出す光景を

 見せてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。