映画に感謝を捧ぐ!  「恋しくて」

 映画感謝人GHMです。

 今回はハワード・ドイッチ監督の「恋しくて」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ”はみ出し者”の高校生と仲間たちが織りなす

 愛の日々を描いた本作は

 「王道の魅力」を最大限に引き出した作品であります。

 映画創成期から続く「恋愛劇の王道」に

 80年代ならではの軽快な映像と音楽

 自らの個性を失うことなく主人公・ヒロインをもり立てる脇役たち

 (父親・恋敵・不良たちを「単なる憎まれ者」にしないよう配慮されている点が

 制作・脚本を手がけたJ・ヒューズ氏の「優しさ」なのだと思います。)

 ユーモアとシリアスをバランスよく配合させた

 人物描写を融合させることによって

 「王道以上の輝き」を放つ物語が生み出されていく姿は

 私に伝統芸の魅力と

 「80年代」ならではのポジティブ・エネルギーの快感を

 同時体験する機会を与えてくれました。

 まさに「素直な気持ちでハッピー・エンドを望むことの出来る」

 魅力を持った作品であると言えるでしょう。

 死・どんでん返し・スペクタクルを駆使することなく

 感動を呼び起こす姿が心地良い本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。