映画に感謝を捧ぐ! 「Mr.レディ Mr.マダム」

 映画感謝人GHMです。

 今回はエドアール・モリナロ監督の「Mr.レディ Mr.マダム」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジャン・ポワレの舞台劇「ラ・カージュ・オ・フォール」を

 もとにして作られた人気シリーズの1作目となる本作は

 甘さと苦さが程よく調和した喜劇であります。

 同性愛者と保守層という名の「異世界」が

 交わることによって発生する可笑しさ

 性の垣根を越えた「愛」の形。

 肩書き至上主義に走りがちな現代社会への風刺が

 一本の映画の中で程よく調和していく姿は

 私に「恋愛喜劇」の醍醐味と

 「己の個性・思いを貫く」事の難しさと素晴らしさを

 示してくれました。

 (同性愛者を扱いながら「見せ物主義」や思想の押しつけに走ることなく

 品格を守った作品となっている点も見逃せません。)

 まさに、フランス流「人情喜劇」の雄であると

 

 言えるでしょう。

 男性の心に宿る「女性的な部分」と

 人間の持つ「虚栄心」の空しさを

 ユーモア精神を失うことなく表現した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。