映画に感謝を捧ぐ! 「ルワンダの涙」

 映画感謝人GHMです。

 今回はマイケル・ケイトン・ジョーンズ監督の「ルワンダの涙」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 

 1994年の「ルワンダ大虐殺」を

 もとにして作られた本作は

 歴史の持つ「ホラー性」を思い知らされる作品であります。

 「民族浄化」の名の下に発生した大量殺人を

 ホラー風味の残酷描写と

 ホームドラマのような静かさで描くという

 大胆にしてクールな試みは

 私に「ホラーの源は人心にある」こと

 「平穏な人間関係」が急速に崩れ去ることの恐怖

 「人間は身内以外の存在に対して冷徹である」ことを

 再認識する機会を与えてくれました。

 (映画史上まれに見る「壮絶なエンドロール」を生み出した点も

 見逃せません。)

 まさに、内なる怒りと平和への思いが込められた

 「実話系ホラー映画」であると言えるでしょう。 

 

 「ホテル・ルワンダ」とは異なるネガティブな目線で

 ルワンダの悲劇を写し出した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。