映画に感謝を捧ぐ! 「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」
映画感謝人GHMです。
今回はデイヴィッド・クローネンバーグ監督の
「スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする」に
感謝を捧げようと思います。
パトリック・マグラアの同名小説を
彼自身の脚色によって映画化した本作は
「心の旅」をサスペンス風味で描いた作品であります。
現実世界と精神世界をさまよう主人公の魂を
虚実の境目を明瞭にすることなく表現する事によって生まれた
「精神的迷宮の旅」は
私に「精神」という存在が持つ神秘性と危うさを
体感する機会を与えてくれました。
まさに「純文学系映画」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であるといえるでしょう。
感動狙いや娯楽的盛り上げに走ることなく
「主人公の魂」を描ききった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。