映画に感謝を捧ぐ! 「メディア」

 映画感謝人GHMです。

 今回はラース・フォン・トリアー監督の「メディア」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 エウリピテスの同名ギリシヤ悲劇をもとにして

 1988年に作られた本作は

 妖気に彩られた愛の物語であります。

 王道系の愛憎劇を「怪奇映画風味」の色彩・映像表現で

 描こうという大胆不敵な試みは

 私に「愛と怪奇が表裏一体の関係にある」ことを

 示してくれました。

 (主演女優K・ウレセンの放つ「静かなる威厳」が

 作品の味わいを高めている点も見逃せません。)

 まさに「怪奇的映像美」によって表現された

 恋愛悲劇であると言えるでしょう。

 古代ギリシヤで生まれた「華麗にして残酷な復讐劇」を

 R・V・トリアー監督ならではの映像技で描いた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。