映画に感謝を捧ぐ! 「蝋人形の館(2005年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジャウマ・コレット=セラ監督の「蝋人形の館(2005年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 チャールズ・ベルデンの戯曲をもとにして作られた映画の

 3作目となる本作は

 時代の空気を感じさせるホラー映画であります。

 「都会的軽薄さ」を象徴する若者たちと

 マニア魂あふれる悪役との壮絶にして奇妙な戦いを

 見せ物精神あふれるストーリー・映像表現で描く姿は

 私に、ホラー映画の持つ「時代反映性」の醍醐味を味わう時間と

 「芸術家」に宿る狂気が暴走する姿を

 かいま見る機会を与えてくれました。

 (「蝋人形」の魅力・弱点を有効活用している点も

 見逃せません。)

 

 まさに「マニアの愛と狂気」を写し出した

 非モンスター系ホラーであると言えるでしょう。

 深い愛情と優れた技術を持ちながら

 道を誤ってしまった男たちの姿に心打たれる本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。