映画に感謝を捧ぐ! 「ハンティング・パーティー CIAの陰謀」
映画感謝人GHMです。
今回はリチャード・シェパード監督の「ハンティング・パーティー CIAの陰謀」に
感謝を捧げようと思います。
2005年のボスニア・ヘルツェゴビナ情勢を
もとにして作られた本作は
ブラック・ユーモアに満ちあふれた実話系映画であります。
大国の思惑と民族紛争によって
複雑怪奇な状況に追いやられたボスニア・ヘルツェゴビナで
真実と正義を追い求めるジャーナリストの姿を
冒険活劇風味と毒のあるユーモアを交えながら描くことによって生まれた
「残酷にして滑稽なる物語」は
私に陰謀渦巻く世界と不条理喜劇の世界が
紙一重の位置にいることを教えてくれました。
(本編終了後の「解説」が放つ毒々しいユーモアも見逃せません。)
まさに「サスペンス喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
暴力と陰謀に支配された世界を
痛烈に皮肉った本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。