映画に感謝を捧ぐ! 「テープ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はリチャード・リングレイター監督の「テープ」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 スティーヴン・ベルバーの舞台劇を

 彼自身の脚色によって映画化した本作は

 「言葉の決闘」を満喫できる作品であります。

 「夜のモーテル」という限定された空間における男女3人の論争を

 リアルタイムで表現するという大胆不敵な試みは

 私に「会話」の持つスリルと

 「言葉」によって精神の仮面がはがされていく事の恐怖を

 目の当たりにする時間を与えてくれました。

 (映画的盛り上げやテクニカルな表現法を避けることによって

 会話本来の魅力を引き出している点も素晴らしいです。)

 本作こそ「状況限定映画」の究極形態と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 言葉の応酬によって二転三転していく人間関係が

 恐ろしくも痛快な本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。