映画に感謝を捧ぐ! 「ゴーン・ベイビー・ゴーン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はベン・アフレック監督の「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 デニス・ルヘインの小説「愛しき者は常に去りゆく」を

 もとにして作られた本作は

 美しくも残酷な誘拐サスペンスであります。

 ホームドラマ・バイオレンス・サスペンスが

 一堂に会したストーリーと

 自然美と現実感を兼ね備えた映像が一体となって

 「苦味に満ちた誘拐劇」を奏でる姿は

 私に「確たる正義」なき世界の恐ろしさと

 現代社会において「人を信じること」が

 いかに困難であるかを示してくれました。

 (映画史上まれに見る「後味の悪いハッピー・エンド」を

 あえて選択した勇気と

 B・アフレック&M・デイモンの「友情」を象徴するエンドロールが

 一服の清涼剤となっている点も見逃せません。)

 まさに「悪を倒すこと=正義」ではないことを

 冷徹なる形で示した作品であると言えるでしょう。

 美形俳優B・アフレックの「秘めたる知性」と「繊細さ」に

 圧倒される本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。