映画に感謝を捧ぐ! 「三人のあらくれ者」
映画感謝人GHMです。
今回はルドルフ・マテ監督の「三人のあらくれ者」に
感謝を捧げようと思います。
南北戦争直後のテキサスにおける
南部牧場主と北部役人との戦いを描いた本作は
アメリカ史における「過渡期の混乱」を
エンターテインメント性を保ちながら描いた作品であります。
娯楽西部劇の形態を取りながら
交わることによって生じた「軋轢」を描こうという
巧妙なる試みは
私に「歴史の空気」を親しみやすい形で人々に伝えることの
素晴らしさを示してくれました。
(A・バグスター扮するヒロインの七変化が
陰性の物語に花を添えている点も見逃せません。)
まさに「外見以上の深みを持った」西部劇であると
言えるでしょう。
己の価値観を守ろうとすることによって
孤独の闇へと落ちていく主人公と
彼を取り巻く人々の人間味あふれる姿が
勧善懲悪劇の枠を超えた輝きを放つ本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。