映画に感謝を捧ぐ! 「死の標的」

 映画感謝人GHMです。

 今回はドワイト・H・リトル監督の「死の標的」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 スティーブン・セガール扮する元麻薬捜査官と

 麻薬組織との戦いを描いた本作は

 他の「非沈黙系セガール主演作」とは異なる

 個性を放つ作品であります。

 S・セガールならではの「美しくも過剰な肉弾攻撃」

 (時と共に「ホラー風味」が増していくさまが恐ろしい!)

 映画史上まれに見る「安全性」を誇る銃撃戦&カーチェイス

 (銃撃・交通事故による死傷者が一切発生しない!)

 「宗教結社風味」漂う麻薬組織

 (麻薬組織の枠を超えた神秘性を

 

 放っている点が印象的です。)

 アクション映画の王道と人種差別的な人物配置を

 巧みに融合させたストーリーが

 一体となることによって生まれる「予期せぬブラック・ユーモア」は

 私に「活劇の醍醐味」と「残酷喜劇の醍醐味」を

 同時体験する機会を与えてくれました。

 まさに「アメリカ社会に対する皮肉」と

 勧善懲悪映画の魅力を合わせ持つ作品であると言えるでしょう。

 S・セガールの放つ「東洋風味」が

 西洋文化&南米文化と交わることによって生じる

 化学反応が生み出した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。