映画に感謝を捧ぐ! 「顔のない眼」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョルジュ・フランジュ監督の「顔のない眼」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 事故によって顔を失った少女と

 彼女に「顔」を与えようとする人々の姿を描いた本作は

 恐怖と哀愁に満ちた怪奇映画であります。

 ホラー・サスペンス・家族劇の要素を

 程よく融合させたストーリーと

 白黒映像の持ち味を最大限に生かした映像表現が一体となって

 「芸術性を持った怪奇映画」を生み出して行く姿は

 私に「怪奇劇と悲劇が紙一重の存在である」ことを

 示してくれました。

 (風刺性と神秘性に満ちた終幕も見逃せません。)

 まさに「残酷にして繊細なる」ホラー映画であると

 言えるでしょう。

 光・闇・人間の心が生み出す恐怖と悲しみが

 スクリーン全体から伝わってくる本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。