映画に感謝を捧ぐ! 「ブローン・アパート」

 映画感謝人GHMです。

 今回はシャロン・マグアイア監督の「ブローン・アパート」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 クリス・クリーヴの小説「息子を奪ったあなたへ」を

 もとにして作られた本作は

 奇襲的なストーリーに驚かされる作品であります。

 自爆テロ事件の真相に迫るサスペンス映画と見せかけて

 テロによって家族を失った女性と

 彼女を取り巻く人々の思いを描くという

 ひねりの利いた作劇法は

 私に「先入観を打ち砕かれる」喜びと

 「二転三転する物語に翻弄される」快感に満ちた時間を

 与えてくれました。

 (「政府のテロ対策に対する警鐘」を取り入れている点も

 見逃せません。)

 まさに「闇鍋的サスペンス」と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 意図的に「論理性」を打ち砕く豪快さと

 テロ行為がもたらす「精神的被害」に着目する繊細さを

 兼ね備えた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。