映画に感謝を捧ぐ! 「愛がこわれるとき」
映画感謝人GHMです。
今回はジョセフ・ルーベン監督の「愛がこわれるとき」に
感謝を捧げようと思います。
ナンシー・プレイスの小説「逃げる女」を
もとにして作られた本作は
サスペンスとサクセス・ストーリーの魅力を
兼ね備えた作品であります。
「完璧ならざるがゆえの親近感と
行動力を共有する女性」へと成長していくヒロインと
「心の弱さゆえの暴力性」を放つ悪役との対決を
過度の「サスペンス的盛り上げ」に陥ることなく表現していく
スタッフ陣の知略と自制心は
私に適度なスリルと現実感に満ちた時間を
与えてくれました。
(ヒロインの恋人に「英雄的活躍」をさせないことによって
一騎打ちの醍醐味を発生させている点も見逃せません。)
まさに「伝統芸と現代的感覚」が程よく調和した
逃亡系サスペンス映画であると言えるでしょう。
終盤において悪役以上の凶暴性を放つヒロインの姿が
ある種の快感と恐怖を呼び起こす本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。