映画に感謝を捧ぐ! 「さよなら子供たち」

 映画感謝人GHMです。

 今回はルイ・マル監督の「さよなら子供たち」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 L・マル監督自身の人生を

 もとにして作られた本作は

 静かなる怒りと悲しみに満ちた作品であります。

 寄宿舎で平和な日々を送る少年たちが

 大人が引き起こした戦争と弾圧に翻弄されていく姿を

 「子供目線」に徹したストーリー展開と

 「映画的盛り上げ」を最小限度にとどめた表現法によって描く姿は

 私に「感動的表現法」を避けることによって生まれる感動と

 アクション・残酷描写とは異なる「恐怖」に満ちた時間を

 与えてくれました。

 (「裏切り者」を普通の少年として描くことによって

 時代の「狂気」がより鮮明に伝わってくる点も

 見逃せません。)

 まさに「戦争シーンなき反戦映画」の雄であると

 言えるでしょう。

 「死」を描くことなく戦争の残酷さ・愚かしさを

 世に示した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。