映画に感謝を捧ぐ! 「地獄の銃弾」

 映画感謝人GHMです。

 今回はウイリアム・タネン監督の「地獄の銃弾」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ダイヤをめぐる陰謀に巻き込まれた私立探偵の

 戦いを描いた本作は

 2000年代の映画とは思えぬほどの素朴さが

 印象的な作品であります。

 西部劇と格闘技映画を融合させたかのような

 C・ノリスの風貌

 同情や共感の余地を与えぬ「素直な悪党たち」

 勧善懲悪劇の王道に沿って進行するストーリー

 テクノロジーよりも肉体的説得力を重視した

 アクション・シーンの数々が

 一本の映画にバランスよく配合されていく姿は

 私に映画における「キャラクター」の重要性と

 わかりやすい物語ならではの快感を

 再認識する機会を与えてくれました。

 (2000年代を舞台とした映画でありながら

 悪の黒幕に「ナチスの残党」を選ぶ感覚が

 懐メロ的魅力を放っている点も見逃せません。)

 ある意味本作は「心和むアクション映画」であると

 言えるのではないでしょうか。

 どんでん返し・SFX・CGの連打に背を向けて

 活劇的アクションと直球的な物語で勝負する姿が

 

 感動的な本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。