映画に感謝を捧ぐ! 「愛しのシバよ帰れ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はダニエル・マン監督の「愛しのシバよ帰れ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ウイリアム・インジの舞台劇を

 

 もとにして作られた本作は

 「人生の光と影」を見事に表現した作品であります。

 心に刻まれた「傷」にさいなまれながら

 未来に向かって歩んでいこうとする夫婦の姿を

 白黒映画ならではの「陰影」を生かした映像技と

 ひねりの利いた演技法によって表現していく姿は

 私に人生の無常を乗り越えることによって

 輝きを増していく「愛」の素晴らしさに触れる機会を与えてくれました。

 (主演女優S・ブースの「顔で笑って心で泣く」熱演ぶりが

 作品のメッセージ性を高めている点も見逃せません。)

 まさに「明るくも哀しい人情劇」であると言えるでしょう。

 86分の中に世代間の軋轢・過去を乗り越えることの難しさ

 「誠の愛」が放つ輝きを詰め込んだ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。