映画に感謝を捧ぐ! 「ブラッド・フォー・ドラキュラ/処女の生血」

 映画感謝人GHMです。

 今回はポール・モリセイ監督の「ブラッド・フォー・ドラキュラ/処女の生血」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 処女の生き血を得るため故郷を後にした

 ドラキュラ伯爵の運命を描いた本作は

 「逆転の発想」が冴え渡る

 異色のホラー映画であります。

 吸血鬼の「弱点」と「繊細さ」に重きを置いたストーリーと

 過激さと神秘性を兼ね備えた

 お色気&残酷シーンが一体となって

 「人ならざる者の哀歌」を奏でる姿は

 私を恐怖・悲哀・退廃に満ちた世界へと

 誘ってくれました。

 (怪奇映画の形態を取りながら「社会の二面性」に対する

 皮肉を発している点も見逃せません。)

 まさに「過渡期の混乱」を怪奇映画流に

 表現した作品であると言えるでしょう。

 モンスター映画の常道を逆手に取ったストーリー展開と

 主演男優U・キアーの怪演が冴え渡る本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。