映画に感謝を捧ぐ! 「チャイルド・コレクター 溺死体」
映画感謝人GHMです。
今回はデレク・ヴァンリント監督の「チャイルド・コレクター 溺死体」に
感謝を捧げようと思います。
新興都市バーマンで発生した
少女連続殺人事件にかかわる人々の姿を描いた本作は
犯罪が生み出す「混沌」を描いたサスペンス映画であります。
様々な勢力が犯罪捜査にかかわることによって
生じる軋轢と混乱を
技巧的な映像表現を駆使して描くという試みは
私に「複数の正義」が絡み合うことによって生まれる
スリルと恐怖を堪能する機会を与えてくれました。
(「クリーンな正義の敗北」を意味する終幕が
作品の苦味を高めている点も見逃せません。)
まさに「正義のありようと限界を問う」
作品であると言えるでしょう。
軽量サスペンスならではの猟奇性と
「社会派風味」が一体となった本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。