映画に感謝を捧ぐ! 「ゾラの生涯」

 映画感謝人GHMです。

 今回はウィリアム・ディターレ監督の「ゾラの生涯」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 フランスの作家エミール・ゾラの伝記を

 もとにして作られた本作は

 社会性に満ちたサクセス・ストーリーであります。

 伝記映画の衣をまといながら

 「暴走する組織の論理」・「空気に流されていく大衆心理」の恐怖を

 世に示そうという大胆不敵な挑戦は

 私に「言葉の力」が持つ輝きと危うさについて

 考える時間を与えてくれました。

 (キャスト・スタッフ陣の技量によって

 違和感なく「時の流れ」を表現する事に成功している点も

 見逃せません。)

 まさに「正義を願う人々」の願いによって生まれた

 英雄伝と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。

 単なる「国家・軍隊批判」の枠を超えたスケール感と

 人間性への信頼に満ちた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。