映画に感謝を捧ぐ! 「エアフォース・ワン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はウォルフガング・ペーターゼン監督の「エアフォース・ワン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 エアフォース・ワン(大統領専用機)を乗っ取ったテロ集団に立ち向かう

 合衆国大統領の姿を描いた本作は

 外見以上の深みを持ったアクション映画であります。

 単純明快な「アメリカ礼賛映画」の衣をまといながら

 自信過剰によるトラブルの恐怖・「制御なき正義漢・家族愛」の危うさ

 肩書きに弱い人間心理(大統領と知ったとたんに態度を豹変させる側近)を

 描き出す姿は

 私に娯楽的快感と「作中に秘められた意図」を読み取る楽しさを

 与えてくれました。 

 (現代的視点で見れば「敵」の言動に正当性がある点も

 見逃せません。)

 まさに「作り手の思考を超えた領域」へと向かう物語の醍醐味を

 満喫させてくれる作品であると言えるでしょう。

 状況限定型アクションの迫力・政治サスペンスの緊迫感

 静かなるブラック・ユーモアを合わせ持つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。