映画に感謝を捧ぐ! 「素晴らしき哉 人生!」
映画感謝人GHMです。
今回はフランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉 人生!」に
感謝を捧げようと思います。
フィリップ・ヴァン・ドーレン・スターンの小説
「The Greatest Gift」をもとにして作られた本作は
時代の空気と「クリスマス」の持ち味を最大限に生かしたさくひんであります。
暴力・怪奇とは異なる残酷さに彩られた序盤~中盤から
「善行の勝利」を高らかに歌い上げる
終盤へと進んでいく物語を
リアリズムとファンタジーの均衡を保ちながら描くという
戦略的且つ人情味ある試みは
私に「程よい苦味と和やかさに満ちたクリスマス」を
もたらしてくれました。
(悪役を「記号的な憎まれ役」としてではなく
「人間の一面を映し出す存在」として描いている点も見逃せません。)
まさに「教訓劇の究極形態」と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
「人生の因果律」を人間愛・人間洞察・作劇技術を駆使して
表現した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。