映画に感謝を捧ぐ! 「シンシナティ・キッド」

 映画感謝人GHMです。

 今回はノーマン・ジェイソン監督の「シンシナティ・キッド」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 リチャード・ジェサップの同名小説をもとにして作られた本作は

 人の世の光と闇を感じさせる作品であります。

 ギャンブルの魔力と甘美な欲望に囚われた男女の姿を

 舞台・出演者の魅力を引き出すことを重視した演出法で表現することによって

 「静かなる熱気と背徳の美を感じさせる作品」を生み出した

 スタッフ・キャスト陣の技術と精神力は

 私に心理戦のスリルと人生の皮肉を示してくれました。

 まさに「極道映画とスポーツ映画の味わいを合わせ持つ」

 作品であると言えるでしょう。

 色と欲にまみれた世界で「戦士の誇り」を守ろうとした主人公の

 情熱と孤独に心打たれる本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。