映画に感謝を捧ぐ! 「その男 凶暴につき」

 あけましておめでとうございます。

 映画感謝人GHMです。

 2013年初となる今回は「映画感謝人の部屋」初の邦画作品

 「その男 凶暴につき」(北野武監督・主演)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 凶暴な日常を送る刑事の運命を描いた本作は

 荒々しさと冷徹さが冴え渡る作品であります。 

 破滅の匂いに彩られたストーリー

 ビートたけし北野武)の個性を生かした好演。

 残酷にしてクールなアクション・シーンが一体となることによって生じる

 「心中の闇と暴力の醜さに支配された世界」は

 私に「暴力と犯罪にかかわる人間の運命」を

 目の当たりにする時間を与えてくれました。

 (娯楽アクションの定義「正義が勝つ」を

 あざ笑うかのような終幕も見逃せません。)

 まさに「勧善懲悪系刑事アクション」が覆い隠してきた要素を

 前面に押し出した反逆作であると言えるでしょう。

 日本流極道映画とヨーロッパ映画の気風を融合させることによって

 

 他作品とは異なる空気を生み出すことに成功した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。

 追伸 今年もよろしくお願いします。