映画に感謝を捧ぐ! 「天地創造」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョン・ヒューストン監督の「天地創造」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 旧約聖書の一部をもとにして作られた本作は

 

 華やかにして苦い「聖書入門」であります。

 「旧約聖書の映像化」という大胆不敵な試みに挑む勇気と

 神秘性とスケール感に満ちた映像を生み出す映像技と物量

 膨大な情報量・人物数をまとめ上げる作劇力を有するスタッフ陣と

 威厳と演技力を兼ね備えたキャスト陣が一堂に会する姿は

 私に「聖書の一端に触れる楽しみ」と

 「大作感あふれる映像を満喫する喜び」を与えてくれました。

 (「神への信仰」を説く物語であるように見せかけて

 「神に対する皮肉」を描くことによって

 後年の「トゥルーマン・ショー」に通じる道を開いた点も見逃せません。)

 まさに「壮大にして残酷な教育映画」と呼ぶにふさわしい作品であると

 言えるでしょう。

 ゲーム感覚で世界を操る神と

 神に翻弄される人々の姿が戦慄を誘う本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。