映画に感謝を捧ぐ! 「バンカー・パレス・ホテル」

 映画感謝人GHMです。

 今回はエンキ・ビラル監督の「バンカー・パレス・ホテル」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 酸性雨の脅威にさらされた近未来における最大の避難壕

 「バンカー・パレス・ホテル」に集う人々の運命を描いた本作は

 末世感あふれるSF映画であります。

 人間味に乏しい登場人物たち

 陰鬱なる色彩・不安をかき立てる音楽

 娯楽的明瞭さを廃した難解きわまるストーリーが一体となって

 「生気なき未来世界」を形成していく姿は

 私に静かなる恐怖と陰鬱な美に触れる時間をもたらしました。

 まさに「厭世文学風味のSF映画」と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 作品世界の空気に圧倒される感覚を味あわせてくれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。